真夜中まで 2001-08-04
解説
「麻雀放浪記」の和田誠監督による初のオリジナル脚本作品。銀座のライヴハウスでジャズトランペッターをしている守山。今夜、憧れのジャズメンが午前0時のステージを聴きに来ると知りビルの屋上で練習に励んでいた。その頃、隣の立体駐車場で刺殺事件が起こり、偶然その現場を目撃してしまったクラブのホステスのリンダはビルに逃げ込むがふたりの男に追い詰められる。が、ちょうど屋上から降りてきた守山がリンダを助けたことから、守山は大事なステージを前にリンダと一緒に逃げるハメに……。
あらすじ
ジャズ・マンの守山にとって、その夜は特別なものだった。実は、深夜12時のステージに、ジャズ界の超大物・G.P.サリヴァンがやって来るからだ。サリヴァンに見初められれば、ニューヨーク進出も夢ではない。1回目のステージを終え、新曲の練習の為に屋上に出た守山。ところが、彼はホステスに運び屋をさせているナイトクラブのオーナー・田崎と汚職刑事・南部の癒着を知ったナイトクラブの会計士で恋人の佐久間が殺される現場を目撃し、南部たちに追われるハメになった外国人女性・リンダに助けを求められ逃亡を手伝うハメに。しかも、不法滞在者で警察に駆け込むことの出来ないリンダは、佐久間が残した癒着の証拠を一緒に探して欲しいと守山に懇願した。ステージまで2時間。守山は、南部たちや田崎の手下、そして佐久間殺しを捜査する警察に追われながら、夜の街を東奔西走する。やがて、佐久間の残した証拠が佐久間の殺害現場を収録したヴィデオテープだと知ったふたりは、田崎の手下に化けて潜入捜査をしていた公安刑事・戸塚の助けでテープを確保、南部と大場も逮捕される。だがその時、時計の針はてっぺんを回っていた。急ぎライヴハウスへ戻る守山だったが、既にサリヴァンは帰った後。しかし、「チャンスはまた来るさ」と守山はステージを務める。一方その頃、リンダは事情聴取の為、警察の車に揺られていた……。