血筋 2020-03-28
監督:角田龍一
公開:2020-03-28
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解説
中国から日本に移住した青年と生き別れた父との関係を描き、カナザワ映画祭2019「期待の新人監督」グランプリを受賞したドキュメンタリー。かつては画家だった父と青年の再会と、中国朝鮮族の現状を浮き彫りにする。監督は、富名哲也監督作『Blue Wind Blows』で助監督を担当した角田龍一が務める。
あらすじ
中国の延辺朝鮮民族自治州・延吉市で生まれたソンウは10歳のとき、日本に移住する。20歳を迎えた頃、自分の過去を振り返るため、画家だった父を探すことを決意。故郷・延吉を訪れ、叔父や祖父母に父の行方を尋ねる。しかし、誰も連絡先を知らない上、父の話題に対してあまりいい顔をしない。叔父の助けを借り、父が韓国にいることを突き止めたソンウは、18年ぶりに韓国で再会を果たす。だが、その父親は、不法滞在の日雇い労働者として生計を立て、借金取りに追われる日々を送っていた。そんな状況の中でも、虚栄心と自己満足的な愛情を“お金”という形で表現しようとする父に辟易するソンウ。そこで、ファインダー越しの被写体として“父”を冷徹に見つめることで、現実を物語(=映画)に置き換え、父と向き合おうとする。帰国の日、父に自分の似顔絵を描いてほしいと頼むソンウ。一度は描き始めたものの、父が途中で諦めてしまったことから、親子は言い争いに。父が破り捨てたその紙片をかき集め、日本に持ち帰ったソンウは、一枚ずつ貼り合わせ、継ぎ接ぎの絵を額縁に入れて眺める。ところが、息子にも父にも見えるその絵から、切っても切れない朝鮮人の親子としての血縁に気づいた彼は、その絵を燃やし、再び父に会いに行くことに……。