夏時間の大人たち HAPPY-GO-LUCKY 1997-03-15

監督: 中島哲也
脚本:中島哲也
公開:1997-03-15/製作:1997年    old
日本
 

解説

 中島哲也が脚本・監督を務めた、自身初となる長編劇場用作品。逆上がりのできない小学生の、一夏のエピソードを描く。阿藤正一が撮影、菅野よう子が音楽を担当した。
 電気屋の息子のたかしは、おっぱいの大きな女が好きな小学四年生だ。逆上がりができないたかしに、担任の先生は「壁を乗り越えられないやつは、将来ぶつかる人生の壁も越えられない」と言う。逆上がりのできない生徒は放課後に練習するきまりなのだが、たかしはそれをサボってしまう。交通事故に遭って休業中の父の話を聞き、逆上がりの練習に参加するたかしだったが、うまくいかずに取り残されてしまう。最後に残ったのはたかしと、やせっぽちのともこと、太っちょのかずみの三人だけだった。

あらすじ

おっぱいの大きな子が好きな小学校4年生のたかしは、逆上がりができない。先生は「逆上がりは人生の勉強」だと言うが、たかしにはその人生というやつがピンとこなかった。放課後、たかしは逆上がりのできないクラスメイト4人との練習をサボってしまう。たかしの父・あつおは交通事故に遭って以来、家でボーっとする日々を送っていた。そんな父に向かって、たかしは「子供の時の辛いことなんか大人になったら忘れちゃうよね」と問いかけてみるが、ふと絵にまつわる自分の少年時代を回想した父の答えは「そんなことない」だった。翌日からたかしは逆上がりの練習に参加したが、やはりうまくいかない。そのうちしげるやとおるができるようになり、やせっぽちのともこと太っちょのかずみと3人だけが残された。祖母の27回忌の日、たかしは母・順子と一緒に今は空き家になっている母の実家を訪れる。そこで母は、自分の母親がヘビ女ではないかと恐れていた少女時代を想い出した。逆上がりのテストの日、緊張したたかしは思いもよらず逆上がりに成功する。ところが、練習ではできたともこが失敗し、傷ついた彼女はみんなの前から逃げ出した。ともこにほのかな恋心を抱いていたたかしは彼女の後を追うが、あんたになんか可哀想なんて思われたくないとどつかれる。夏休み、従姉妹の夏子が週刊誌でヘアヌードになった。母たちは町中の本屋から週刊誌を買い占めるが、ペチャパイのヌードにたかしは興味はない。人気のない校庭にひとり逆上がりの練習をするともこの姿を見つけたたかしは、逆上がりができるようになったともこを見守りながら、自分の背が夏休み中に3センチは伸びるように、そしてともこの胸が大きくなるように祈った。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/1997/2/2759

◀︎ Back