パーマネント野ばら 2010-05-22
解説
人気漫画家・西原理恵子が大人の女性のおかしくも切ない恋心を描き、大きな話題を呼んだ同名漫画を映画化した恋物語。田舎町の小さな美容室を舞台に、男性に振り回されながらも「どんな恋でもないよりまし」とたくましく生きる女性たちの恋模様を紡ぐ。監督は、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八。ヒロインは、『Dolls ドールズ』以来8年ぶりの主演作となる菅野美穂、共演には江口洋介、小池栄子、池脇千鶴ら豪華な顔ぶれがそろう。
あらすじ
海辺の町にある唯一の美容室“パーマネント野ばら”は、離婚して一人娘のもも(畠山紬)を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と、その母まさ子(夏木マリ)が切り盛りしている。町の女たちはこの店に来ては、恋の悲喜こもごもを語っていく。まさ子の夫カズオ(宇崎竜童)は、他の女の家に入り浸っている。なおこはカズオに家に戻ってくるよう言いに行くが、むちゃくちゃな理屈で断られる。なおこの友人みっちゃん(小池栄子)は、フィリピンパブを経営している。その夫ヒサシ(加藤虎ノ介)は店の女の子と浮気をしては、みっちゃんに金の無心ばかりしている。今度の浮気は愛があるのではないかと疑ったみっちゃんは、ラブホテルから出てきた浮気相手を車で轢き殺そうとするが、浮気相手をかばった夫とともに重傷を負ってしまう。2人は病院でも罵りあって大暴れするが、みっちゃんはまた夫の金の面倒を見てしまう。なおこのもう1人の友人ともちゃん(池脇千鶴)は、ギャンブルに溺れたあげく行方不明となった夫の身を案じる日々を過ごしている。ある日なおことまさ子は、ゴミ屋敷に住む老夫婦の髪を切りに行く。その帰り道、廃人のようになり果てたともちゃんの夫ユウジ(山本浩司)と出会う。ユウジはスロットのコインを、ともちゃんに渡すようなおこに託す。その後、ユウジは帰らぬ人となって発見される。なおこは、高校教師カシマ(江口洋介)とデートを重ねていた。しかしその恋には、秘密が隠されていた。