わたし出すわ 2009-10-31

監督: 森田芳光
脚本:森田芳光
公開:2009-10-31/製作:2009年    old
日本
 

解説

『間宮兄弟』『椿三十郎』など話題作を次々に送り出してきた森田芳光監督が、『(ハル)』以来約12年ぶりにオリジナル脚本を手掛けた人間ドラマ。突然帰郷したヒロインが旧友たちの夢を実現させるために大金を差し出す姿を通し、現代生活に欠かせないお金の価値や使い方を問いかける。謎めいたヒロインには森田監督とは初タッグとなる『ラスト・ブラッド』の小雪。共演には『接吻』の小池栄子と仲村トオル、『まぼろしの邪馬台国』の黒谷友香ら多彩な面々が顔をそろえる。

あらすじ

民家の郵便受けに1キロの金塊が投げ込まれたことを、テレビのニュースが伝えている。東京から故郷に戻ってきた山吹摩耶(小雪)は、引越しの終わった新しいアパートで、引越し業者にポチ袋を渡す。だが、その中身は10万円の現金。慌てる業者に、摩耶は“そのお金を使って、いい思い出を作ってください”と告げる。街で市電に乗った摩耶は、運転手の道上保(井坂俊哉)と再会。道上は高校の同級生だった。思いがけない再会に驚く道上。高校時代から世界中の路面電車めぐりが夢だったという彼に、摩耶は告げる。“そのお金、私が出してあげようか”。後日、道上に摩耶から大金が届く。高校の同級生、魚住サキ(黒谷友香)の夫が急死し、その通夜で顔を合わせる同級生たち。帰り道、川上孝(山中崇)の家を訪れる摩耶。故障で将来を絶たれたマラソンランナーの川上に、海外での治療費を提供する。さらに、平場さくら(小池栄子)と出会った摩耶。さくらの希望に応じて冷蔵庫と、夫のまさる(ピエール瀧)が箱庭協会会長に就任するための資金を提供する。次に、摩耶は養魚試験場で働く保利満(小澤征悦)の元を訪れる。漁業の研究を続ける保利は、摩耶に資金提供を求める。だが、保利が中国系美女を伴って高級ホテルの一室へ入ろうとすると、摩耶が現れ、女を追い返してしまう。そんな摩耶に、保利のために女を手配した溝口(仲村トオル)という男が、邪魔をするなと警告する。摩耶には、病院で寝たきりのまま、意識のない母がいた。その見舞いに向かう途中、尾行してきたサキに大金の出所を問い詰められる。自分のアパートへ向かった摩耶は、押入れからバケツを取り出して、彼女に差し出す。そこに入っていたのは、5個の金塊。“もう私の全財産、サキに残しておいたの”果たして、摩耶のお金の出所は?大金を差し出す彼女の意図とは?摩耶からお金を受け取った友人たちの夢や希望の結末は……?

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/2009/2/2696

◀︎ Back