春琴抄 2008-09-27
監督:
金田敬
脚本:小林弘利
公開:2008-09-27/製作:2008年
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解説
目の不自由な美しい娘と、彼女に献身的に仕える使用人との究極の純愛を描いた文芸ドラマ。これまで何度も映画化されてきた文豪・谷崎潤一郎の同名小説を、『青いうた のど自慢 青春編』の金田敬監督が美しい映像で現代によみがえらせた。女主人を襲った悲劇に悩み苦しむ佐助を、テレビドラマ「オトコマエ!」の斎藤工が熱演。春琴に『少林老女』の長澤奈央がふんするほか、テレビドラマ「ケータイ捜査官7」の松田悟志など、注目の若手俳優が顔をそろえる。
あらすじ
明治初期。奉公人・佐助(斎藤工)は幼いころ、琴奏者・春琴(長澤奈央)の美しさを目の当たりにし「観音様」と崇め、我が儘ばかりの彼女の弟子兼世話係として、衣食住の世話をしていた。春琴は大阪道修町の薬種商鵙屋の次女で、9歳のころ眼病のために失明していた。それから音曲を学び、今では師匠と呼ばれるまでになった。しかし腕前は一流として世に知られていたが、我が儘な性格ゆえに、なかなか弟子が居着かなかった。その上、春琴は贅沢な暮らしを好んだため、家の財政は苦しかった。しかし佐助だけは、そんな春琴に過剰なほど献身的に尽くすのだった。ある日、春琴の美貌を目当てに、名家の息子・利太郎(松田悟志)が弟子入りする。そして利太郎は春琴を梅見に誘い、彼女を口説こうとする。しかし春琴は利太郎と袖にした上に、稽古の仕置きで額に怪我をさせてしまう。その数日後、何者かが春琴の屋敷に忍び込み、春琴の顔に熱湯を浴びせる事件が起こる。春琴は顔に大きな火傷を負うが、ただれた顔を決して佐助に見せようとしない。そんな春琴の姿を見て佐助は悩み抜き、ある行動に出る。