仮面学園 2000-08-05
解説
宗田理の原作を若手俳優の藤原竜也主演で映画化した作品。光陽館高校の内気な生徒たちが突然仮面をつけ、理性を失った行動をとり始めた。同校の2年生有季(黒須麻耶)は不審に思い調査を始める。彼女はその過程で堂島(藤原)に出会い恋心を抱くが、彼の背後には事件に関わる暗い影があった……。この作品が映画初主演となる藤原が事件の鍵を握るミステリアスな仮面づくり職人・堂島役を好演。
あらすじ
私立光陽館高校に通う有季と貢の元に、ある日、中学時代の同級生・殿村から仮面パーティの招待メールが届いた。時を同じくして、有季のクラスメイトで登校拒否を続けていた段田が、無気味な仮面をつけて登校してきた。その後、仮面は若者たちにその匿名性が受け入れられ大流行。それに目をつけた世界的ファッションデザイナー・DAIMONは、娘のHIROKOに仮面をつけさせ、モデルとして売り出そうとしていた。そんな中、仮面を巡って生徒たちが対立、また殿村が自殺し、更にショウのモデルが殺害される事件が発生する。仮面工房を開き、モデル・TOSHIとしてショウにも出演している青年・堂島暁と出会った有季は、真犯人を突き止めようと調査に乗り出すが、その矢先、段田も殿村殺しを認めるような供述をして自殺してしまう。しかし、有季は他に真犯人がいると確信していた。彼女は、インターネットで仮面のホームページを主催しているDに犯人が分かったとメールを出すと、DAIMONのショウにモデルとして潜入する。これで、犯人をおびき出そうというのだ。果たして、有季の危険な賭けは功を奏し、真犯人が段田の彼女であった水月だと判明。HIROKOに憧れ、失踪した彼女になりすましモデルとして人気と名声を恣にしていた水月は、その真相を知った人たちを殺していたのだ。一方、父親のやり方についていけず、暁の妹として暮らしていた本物のHIROKOは、暁と新しい人生を送る為、事件解決後、暁にほのかな想いを寄せていた有季に見送られ、ふたりで旅立つのだった。