ナニワ銭道 2014-07-12
解説
銭にまつわる悲喜こもごもを描いた人気漫画「ナニワ銭道~もうひとつの『ナニワ金融道』」を実写映画化。大阪ミナミの繁華街を舞台に、正義感は強いが世間知らずの青年が外見が派手で法に詳しい男と出会い、人間の裏表や金の処世術を学び、共にトラブルに立ち向かっていく。対照的な凸凹コンビには、『ガチバン』シリーズなど窪田正孝と多数の出演作を誇る的場浩司。「ミナミの帝王」シリーズなどの萩庭貞明監督がメガホンを取り、谷村美月、升毅、大杉漣ら実力派が脇を固める。
あらすじ
漫画家を目指し、関東から大阪へやってきた25歳の青威雄一郎(窪田正孝)は、当座の生活のため、ミナミの繁華街にあるキャバレー“サン”でボーイとして働いている。ある日、ホステスがヤクザにお触りされている場面を目撃した青威は、持ち前の正義感から助けに入るも逆に殴り飛ばされる。そのとき店に居合わせた派手な関西人・小籔蛙次(的場浩司)が法律知識でヤクザを黙らせ、逆に弁償代・迷惑料などを換算して20万を支払わせる。閉店後、青威は小籔に連れられ、もつ焼き屋“下品屋”に行き、小籔の仲間であるミナミの高級クラブのNo.1・桃黒瞳(谷村美月)とのやりとりを見て、小籔が金でトラブルを解決するエキスパートだと知る。後日、行きつけの煙草屋の店主・臼井佐知代が立退き要求されている場面を見た青威は、なんとか助けてもらえないか小籔に頼み込む。タダで仕事はしないと一蹴する小籔だったが、どこかほっておけない青威に乗せられ、佐知代の相談を聞く。すると小籔は、この立退き騒動の裏に、かつて自分を罠にはめた経済界の大物・我目津一郎(升毅)の存在があることを知る。改めて煙草屋救済の依頼を受けた小籔は、自らの復讐も果たすため、青威と共に我目津の野望に立ち向かう。佐知代の孫・臼井敦(駿河太郎)を使って我目津グループの内情を探った小籔は、鍵となる煙草屋の土地所有権をめぐって我目津と一騎打ちをする。この一件で小籔に惹かれた青威は、仕事を手伝わせてほしいと申し出る。こうして銭のスペシャリスト小籔と正義感の強い青威という水と油のような凸凹パートナーの2人は、ミナミを中心に銭道を歩き始めるのだった……。