1971年のソビエト・レニングラード(現サンクトペテルブルク)にカメラを据え、ジャーナリストとして働きながら 文筆活動にいそしんだ日々から切り取られた6日間に迫る。「雪解け」と呼ばれ言論に自由の風が吹いた社 会に再び抑圧的な「凍てつき」の空気に満ち始めた時代。主人公ドヴラートフを始め、のちにノーベル賞を 受賞する詩人ヨシフ・ブロツキーら若き芸術家や活動家たちのひたむきな生が描かれる。