羊飼いと風船 2021-01-22
公開:2021-01-22/製作:2019年
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解説
チベット映画の先駆者として世界的評価を集めるペマ・ツェテンが、広大な草原に生きる家族の日常を、雄大な映像美の中に綴った物語。祖父と3人の息子を抱え、牧畜で生計を立てながら暮らす若夫婦。子どもたちのいたずらが、彼らの間にさざ波を巻き起こす。出演は「轢き殺された羊」のソナム・ワンモ、「巡礼の約束」のジンバ。2019年の第20回東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞した。
あらすじ
チベットの草原地帯。タルギェ(ジンバ)とドルカル(ソナム・ワンモ)の若夫婦は、祖父とジャムヤン以下3人の息子を抱える三世代の家族として、牧畜で生計を立てながら暮らしていた。昔から続く、慎ましくも穏やかな日々。しかし、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって、少しずつ変わり始めていた。そんなある日、風船にまつわる子どもたちの些細ないたずらが、家族の間にさざ波を巻き起こし始める。変わりゆく時代の中、ただ願うのは家族の幸せ。羊を売ってジャムヤンの進学費用に充てようとするタルギェ。ドルカルの妹・シャンチュ(ヤンシクツォ)と元恋人タクブンジャの再会。やがて訪れる祖父の死と新たな生命の誕生。それぞれの想いは交差し、チベットの風に吹かれ浮遊していく。