生きろ 島田叡−戦中最後の沖縄県知事 2021-03-20
公開:2021-03-20/製作:2021年
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解説
「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の佐古忠彦監督が、知られざる沖縄戦中史に切り込んだドキュメンタリー。1945年1月、沖縄県知事を受諾した島田叡。玉砕こそ美徳という考えに抗い一人でも多くの命を救おうと力を尽くした男の生涯に迫る。ナレーションは「はりぼて」の山根基世、「かぞくのくに」の津嘉山正種、「嘘八百」シリーズの佐々木蔵之介。2021年3月6日より沖縄 桜坂劇場にて先行公開。
あらすじ
太平洋戦争末期、すでに日本の敗色濃厚だった1945年1月31日。戦中最後の沖縄県知事となった島田叡が沖縄の地を踏む。前年の10月10日、米軍による沖縄大空襲によって那覇は壊滅的な打撃を受け、内務省は新たな沖縄県知事として当時大阪府の内政部長だった島田叡を任命。転勤辞令を受けた島田は家族を大阪に残し、ひとり那覇の飛行場に降り立ったのである。知事就任と同時に、島田は大規模な疎開促進、食料不足解消のため自ら台湾に飛び、大量のコメを確保するなど様々な施策を断行。米軍の沖縄本島上陸後は、壕を移動しながら行政を続けていた。戦況の悪化に伴い、大勢の県民が戦闘に巻き込まれ日々命を落としていくなか、理不尽極まりない軍部からの要求と、行政官としての住民第一主義という信念の板挟みになった島田は、苦渋の選択を迫られる……。