ドリーム・クルーズ 2007-05-12
公開:2007-05-12/製作:2007年
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解説
資産家の夫、その美人妻、妻と不倫関係にある顧問弁護士の3人がクルージングに出た海上で、怨念の恐怖を体験するサスペンスホラー。「リング」「らせん」で知られる鈴木光司の短編「夢の島クルーズ」を、ジャパニーズ・ホラー盛隆の礎を築いた鶴田法男監督が映像化、荒れ狂う海上を舞台にした恐怖絵巻を撮り上げた。ヒロインの美人妻役には本作でハリウッドデビューした木村佳乃がふんする。逃げ場のない閉塞感と、人間の内面から沸きあがる怨念の恐怖に背筋が凍る。
あらすじ
資産家の斉藤英治(石橋凌)は若く美しい妻、百合(木村佳乃)、顧問弁護士のジャック(ダニエル・ギリス)と3人で東京湾クルーズに出ようとしていた。英治から飾り物のように扱われていた百合と異国に来た寂しさを抱えたジャックは不倫関係にあり、そのことに気付いた英治に問い詰められるのではないかと不安を抱いていた。そんな3人を乗せてクルーザーは海へと出ていく。夜になり海が漆黒の闇と化すと間もなく、何かがスクリューに絡まったようで、船が停止してしまう。すると英治は、ジャックに対してスクリューに絡まったものを取り除きに行くよう命令する。しかし、ジャックには少年時代に弟、ショーンを海で亡くしたという辛い過去があり、水に対する激しい恐怖感がトラウマとして残っていた。言動が奇妙に変化しはじめる英治。そしてジャックは、クルーザーに現れるショーンの亡霊に脅えはじめる。誰に助けを求めることもできず隔絶されたクルーザーの中で、英治の失踪した前妻、直美(蜷川みほ)にまつわる陰惨な事件の真相が明らかになっていく。そして、失踪したはずの直美が、苦悶と憎悪に満ちた恐ろしい姿に変貌して3人に襲いかかる。怨念に導かれた“悪夢のクルーズ”、直美の復讐が始まる!