山中常盤 牛若丸と常盤御前 母と子の物語 2005-04-23

公開:2005-04-23    old
 

解説

 鞍馬山での修業を終え、平家討伐へと向かった源義経。その知らせを聞いた母、常盤御前は、我が子の姿を一目見ようと都を旅立つが、山中の宿で盗賊に襲われ非業の死を遂げる。都に向かう途中、偶然にも母の死を知った義経は、憎き盗賊への復讐を誓い、みごと敵討ちを果たす――。岩佐又兵衛の作といわれる『絵巻 山中常盤』は、この有名な“義経伝説”を材にした全12巻、全長150メートルにおよぶ極彩色の長大な絵巻物。羽田監督は、幼くして母親を含む一族を織田信長により皆殺しにされた作者又兵衛が絵巻に込めた想いをも汲み取っていく。

あらすじ

江戸初期に活躍した特異な絵師・岩佐又兵衛の作とされる、全12巻、全長150mにも及ぶ極彩色の絵巻物『山中常盤』。既に絶えた古浄瑠璃の曲を、文楽の鶴澤清治氏が新たに作曲し、絵巻に残された詞を乗せて現代に蘇らせる。源氏の御曹司・牛若丸は、15歳の春頃、驕る平家を征伐すべく鞍馬寺を抜け出すと、奥州・平泉の藤原秀衛の館に迎え入れられた。一方、京の都で牛若丸の身を案じる母・常盤御前は、我が子との再会を神仏に願うも叶わず、その後届いた牛若丸からの手紙を頼りに、侍従ひとりを供にして平泉への旅に出る。しかし、川を渡り、峠を越え、漸く美濃の国の山中宿まで辿り着いた時、彼女は心労が祟って重い病に臥せってしまう。そこに、美しい着物に目をつけた盗賊どもが押し寄せ、常盤と侍従を身包みはがすと、ふたりの命を奪った。胸騒ぎを感じ、都へ向けて旅立つ牛若丸。途中、山中宿でそれとは知らず母の墓に遭遇した彼は、奇しくも常盤と同じ宿に投宿。宿の主人から事の一部始終を聞き、母の仇を討つ決意をする。そして、宿の女房の協力で盗賊を謀り寄せ、見事、6人の盗賊を討ち取り母の供養と成すと、また平泉へ帰って行くのだった。それから3年3ヶ月が過ぎ、立派な若武者となった義経は、十万余騎の軍勢を引き連れて平家征伐に出発する。その道中、山中宿に立ち寄り母の墓前に詣でた彼は、宿の夫婦を呼び出して、昔のお礼に領地を与えた。

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