ブンガワンソロ
公開: 1951年
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解説
金貝省三の原作を市川崑が和田夏十とともに脚色し監督した戦争悲話。市川崑が新東宝で撮影した最後の作品。
1945年8月、ジャワの村落に三人の日本軍脱走兵が現れた。そのうちのひとり野呂はひどいマラリアに感染しており、村落の家に住む娘サリヤが看病してくれた。妹のカルティニはすぐに三人の日本兵と仲良くなった。そしていよいよ出発が近づいてきたとき、深見がサリヤのために村に残ると言い出した。しかしちょうど同じ時に、足をケガした小田切軍曹がやってきた。彼もまたサリヤたちの看病を受けたが、やがて本物の憲兵隊が脱走兵を追って村にやってきた。サリヤは市場へ行くふりをして、マラリア熱にやられた深見を馬車に乗せて逃してやるのだったが…。