うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 1984-02-11 Urusei Yatsura - Beautiful Dreamer
解説
キュートな異星人・ラムと、超女好き高校生あたるが連日のように巻き込まれる、突拍子もない超常現象や奇妙な事件を描く、ハイパーテンションSFラブ・コメディの劇場用作品、第2弾。脚本・監督を、「攻殻機動隊」の押井守が務めた。本作品の特異な世界観やストーリーは、現在の押井守の世界の原形とも言われている。あたるの通う友引高校は、本番を明日にひかえて文化祭の準備に大わらわ。だが……翌日になってもやはりあたるたちは文化祭の準備をしていた。実は友引高校のみんなは同じ日を延々と繰り返していたのだ。事態に気付いた担任の温泉マークと養護教諭・サクラは原因を究明しようとみんなを下校させるが、無事帰り着けたのはあたるとラムだけ。みんなは何度帰ろうとしても、友引高校に戻ってきてしまう。その間にも異変は起こり続け、ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出して空から現状を確認する事態に。すると、なんとそこには友引町を甲羅に乗せて中空をさまよう、巨大な亀の姿が…!!
あらすじ
友引高校は、学園祭を明日に控えて大騒動。夜食調達のために、深夜の友引町に出かけたあたると面堂は、異様な雰囲気のチンドン屋とデカ帽子の少女を目撃した。翌日、生徒たちは再び学園祭の準備をしている。時間が進まず、毎日が学園祭の前日なのだ。この事態に気づいた温泉マーク先生とサクラは、友引高校自体に原因ありと生徒たちを追い出し、その解明に乗り出した。しかし、温泉マークもいつの間にか消え、サクラは錯乱坊に相談しようとするが、錆ついた鍋を残したまま錯乱坊も消えていた。あたるたちは久々に帰宅。しかし、無事に帰れたのはラムとあたるだけ、メガネたちはバスに乗っても、電車でも町中をグルグル回るだけで、友引高校の正門前に戻ってくるのだった。面堂のハリアーに乗って空から偵察に出かけた一同は、友引町全体が巨大な亀の背に乗って、宙に浮かんでいるのを見た。あたるたちのサバイバル生活が始まった。生き残っているのはハリアーに乗っていたものと諸星家の人だけ。人々を失った友引町はだんだん廃墟と化してゆく。ラムはこの無期限に続くサバイバル楽園に上機嫌だったが、この楽しみもつかの間だった。例のデカ帽子の少女が現われる度に、竜之介がしのぶがと一人一人消えて行く。サクラと面堂はあたるを囮に使ってこの事態の張本人を追いつめる。その姿は、人類始まって以来、夢を作り、人々に邪気を吹き込み続けていた夢邪気だった。あたるたちのいる世界は夢邪鬼の作ったラムの夢の世界なのだ。あたると夢邪鬼の一騎討ちが始まった。夢邪鬼の魔法のトランペットを手に入れたあたるが、それを吹き鳴らすと夢を喰う伝説の獣・バクが現われた。バクはあたるのいる夢の世界を食べ始める。理想の夢の世界を破壊された夢邪鬼は復讐のため、あたるに次々と悪夢を見せる。その悪夢の循環から解き放たれる方法を謎の幼女から教わったあたるはそれを実行する。再び学園祭前日の友引高校で目覚めたあたる。果たしてそこは現実かはたまた夢の世界か…。