日本一の断絶男 1969-11-01

公開:1969-11-01/製作:1969年    old
日本
 

解説

 東宝「日本一の男」シリーズの一作。『日本一の裏切り男』に続いて須川栄三が演出を担当、佐々木守の毒のある脚本によってシリーズの中でも異色な作品に仕上がっている。サラリーマンを夢みる青年が、調子のいい男の口車に乗せられて翻弄される姿を描く。同時上映『水戸黄門漫遊記』。

あらすじ

丸山は、一流会社への就職を狙って、大阪港の廃船を根城に日雇作業員をしていた。そこへ、幼友だちのミミ子が転がり込んで、丸山は大弱り。そんな時、心臓男の日本一郎が、現われ、就職を世話してくれたが、それが何と万博の工事作業員で、日当も、一郎に巻き上げられた。姿をくらました一郎を追い、丸山は、東京へ。ミミ子も彼を追った。一郎に再会した丸山は、八百広告社へ強引に連れ込まれた。一方、一郎は、アポロ食品のCMを、女優になったミミ子を使って作り、大当りをとり、宣伝部長に昇進した。しかし、幹部社員のモーレツ特訓に逃げ出した。そして、丸山の退職金をあて込んで、日本経営大学なる研修会を開き、早速仕事にとりかかった。研修会とは表むきで、麻雀や花札の記憶力と推理力を養うというもの。ところがそこへ、土地の親分・北斗組の土井が乗り込んできた。しかし度胸を見こまれた一郎は、その場で、兄弟盃を交わして、北斗組の客人にされた。関東組との出入りに駆り出され、おっかなびっくり、日本刀のさやをはらってスゴンだものの、警官隊に踏み込まれ、その場は救われたものの、北斗組と関東組に追われて、一郎は、町工場に逃げ込んだ。そこは、発明家・小山のジャンピング・バルーンの実験場で、一郎の体は空に舞い上がってしまった。それが実験成功となり、一躍、小山は、マスコミの寵児となり、事業家として成功した。お礼にもらった一坪の土地から、石油が吹き出し、またも、一郎は、石油会社の社長に祭り上げられた。しかし、束縛されることの嫌いな一郎は一切の権利を丸山に譲り、自由な天地を求めて、飛び出したが、ミミ子が、後を追った。

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