キャデラック・マン 1991-05-24
解説
カー・セ-ルスマンと、銃を持って店に飛び込んできた浮気相手の夫が繰り広げるドタバタ・コメディ。そのスゴ腕で圧倒的な業績を上げ女にも手の早いカー・セ-ルスマン、ジョーイ。彼のもとに突如浮気相手の夫で単細胞のラリーが銃を持って乱入してきた。“女房の浮気相手は誰だ!”-名乗り出なければ全員射殺すると興奮しているラリー。そんな中、ジョーイの本能ともいうべきセ-ルスマン魂が頭をもたげ始める……。
あらすじ
ジョーイ・オブライエン(ロビン・ウィリアムズ)はニューヨークのスゴ腕カー・セールスマン。持ち前の調子の良さと口八丁手八丁で年平均400台の車を売りまくり、それと同様、女にも目がない。別れた妻ティナ(バメラ・リード)、タレント志願のライラ、不倫好きの人妻ジョイ(フライ・ドレッシャー)と、女性の影が途絶えることがない。そんな絶好調の彼の生活にかげりが見え始めた。勤め先のタージョン自販が店舗をクイーンズから郊外に移すことを決定、それを契機に古手のセールスマン若干名を整理しようというのだ。ジョーイたちベテランは気が気ではない。ところが、そんな不安を吹っとばす大事件が起こる。移転に向けての在庫一掃セールの日、店のフロント・ウインドーの大ガラスを突き破って1台のオートバイが乱入。驚く間もなく、やってきた男はマシンガンをあたり構わずブッ放し始めた。一斉に床に突っ伏す客と店員たち。この乱射男は、タージョン自販のセクシー秘書ドナの夫で、失業中のラリー(ティム・ロビンス)だった。女房がセールスマンの誰かと浮気したと知り、頭に血が昇って殴り込んできたのだ。ドナの浮気相手は別の男だったが、ジョーイはその場を収拾するため、身代りに立つ。そうとは知らず嫉妬に駆られて騒ぎまくるジョイ。ジョーイの頭にはピタリとマシンガンの銃口がつきつけられている。警官隊が駆けつけ、店を包囲し、ラリーはやけのやんぱちで撃ちまくる。ここからが天才セールスマン、ジョーイの腕の見せどころ。優しい言葉やどなり声を駆使してラリーの心を落ちつかせ、人質を全員開放させる。銃の弾を抜かせ、警官隊の前に降伏したラリーに銃弾が撃ち込まれるが、一命は取りとめた。一躍ヒーローとなったジョーイに、元妻のティナは一度食事にきて」と優しい言葉をかけるのだった。