解説
19歳になる少女マッリは、もの心ついたときからテロリストとして育てられた。インド南部のゲリラキャンプに暮らし、命を犠牲にすることが名誉であり当然の責務と教えられ、組織のためなら殺人も厭わない。そんなマッリの家族もみな組織のために自らの命を犠牲にしている。ある日、マッリは自爆テロによる要人暗殺という重責を任される。マッリは仲間たちから賞賛と羨望を浴びる。任務遂行の準備のため組織を離れ、実行場所へと移動するマッリ。しかし、身分を偽り、暗殺実行の日が来るまで、普通の市民として生活するうち、少しずつマッリの心に変化が生じていく。