フリーダ・カーロ 1990-06-09
公開:1990-06-09
old
解説
メキシコを代表する女流画家フリーダ・カーロの生涯を描いた作品。6才の時に小児麻痺、18才でバスの衝突事故で“串刺し”になり、その後遺症に苦しみながらも画家ディエゴ・リベラと結婚したフリーダ。流産や夫と妹クリスチーナとの不倫に悩みながらも、肉体的・精神的苦しみを表現した、惨たらしい自画像を何枚も描き続ける……。
あらすじ
メキシコ・シティ。今まさに死の床に瀕しているフリーダ・カーロ(オフェリア・メディーナ)が自らの人生を回想している--。孤独だった少女時代の彼女(ヴァレンティナ・ルデュク)にとって、父親(クラウディオ・ブルック)と妹クリスチーナは重要な存在だった。ある日フリーダはバスの衝突事故に巻き込まれて入院し、病院で父の持って来た絵の具を手に塗って遊んだ。ディェゴ・リヴェラ(フワン・ホセ・グロラ)の妻となったフリーダは、愛情に満ちた結婚生活を送るが、彼女を悩ませたのは夫の女性関係だった。中でも彼とクリスチーナとの密通は彼女を傷つけた。革命の時代、フリーダはメキシコに亡命したトロッキー夫妻と親しくなる。しかし彼女とトロッキー(マックス・カーロフ)の友情は、やがて愛情へと変わってゆき、彼の妻ナターリアを悩ませる。右足を切断されたフリーダは、酒に溺れるが、それでも展覧会を成功させ、また自由のために車椅子でデモ隊に参列するのだった--。45年7月13日、フリーダ・カーロは人生の幕を閉じた。47年の生涯であった。