グシャノビンヅメ 2004-02-28
公開:2004-02-28/製作:2003年
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解説
時代も場所も定かでない不思議な世界。そこは、様々な街が何百階層も重なり連なる居住区。138階層“コロバザジップ”は貧民と精神病院の街。135階層“アベトジェクシ”は科学実験と研究者の街…。そんな居住区に住む17歳の少女ルキノは、ある朝久々の学校に向かうため、階層を網羅する交通機関“移動機筒”に乗り込んだ。様々な街を通過し上昇していく“移動機筒”。そして、囚人と監獄の街99階層の“ビタガスコイン”に来たとき、それは緊急停止する。そして、2人の囚人が乗り込んできた。これをきっかけに居合わせた8人を突然の惨劇が襲う…。
あらすじ
何百階層にも渡って重なり連なる居住区の138階層に住む女子高生・藤崎ルキノは、久しぶりに学校へ登校する為に交通機関“移動機筒”に搭乗した。だが途中、爆発事故が起こり移動機筒は停止。隙を狙って、同乗していたふたりの死刑囚が暴れ出し、乗客たちを襲った。とその時、ルキノがそのうちのひとりを射殺。更に、もうひとりも搭乗客の澤津久森ビブリオ博士によって殺された。しかし安心したのも束の間、移動機筒は外部との連絡が断たれ、ルキノたちの助かる見込みは立たない。やがて、剥き出しになっていく搭乗客たちのエゴ。そんな中、読心術を持つルキノは、博士が細菌テロを企む組織の一味で、鞄の中にそれを持っていることを認知。細菌をばら撒こうとした博士を殺害する……。ところが、それはルキノの妄想だったのである。3年前、父を殺した彼女は、入院していた精神病院から退院したばかりで、極限状態の中で再び精神に異常をきたしたのだった。その後、監視局によって身柄を拘束されたルキノは全ての記憶を抹消され、特別処理=死刑執行の為に0階層へと連行される。果たして、世界の果てであるそこは――地上だった!