解説
現代のアメリカ。記憶の遺伝学的伝達を研究するエミーは、ある日恩師から受け継いだDNA記憶拡張装置を使った過去の人物との交信実験に成功する。その相手とは、19世紀の英国ロマン派詩人バイロン卿の娘で、現代コンピュータ理論の基礎となる“解析機関”を発明したエイダ。彼女は女性の社会進出が制約された英ヴィクトリア時代にあって、その独創的で並外れた能力を発揮し科学の世界で活躍する。だが、自由奔放に生きながらも3人の子供の世話と研究の両立に苦しむエイダ。やがてエミーは、そんなエイダの姿に自分を重ねていく…。