橋蔵の若様やくざ 1961-06-11

公開:1961-06-11/製作:1961年    old
 

あらすじ

宮津藩の松平丹後守に千鳥の香炉が将軍から贈られた。その家宝が盗まれたのである。犯人は二代目鼠小僧の三郎吉である。彼は大名の風早主税之亮から仕事を請負ったのだが、金をくれないので、その香炉を再び盗み出し、他人に渡してしまった。その頃、町に鼠小僧を探して歩く鯛平という男がいた。鯛平は阿部川勘蔵という浪人と知合い、同居生活を始めた。長屋の住人加山右衛門とその娘の鶴江が目明しのキズ源に金のことで苛められると、早速鯛平は彼らをやっつける。キズ源は金にかこつけて鶴江を狙っていたのだ。金策に意地になった勝右衛門は、風早家を訪れた。彼は、十年前風早主税之亮のために浪人したのである。主税之亮は勝右衛門の帰途を襲い、手討ちにした。三郎吉がこれを蔭から見ていた。勝右衛門は、死に際に、通りかかったクズ屋が持っていた千鳥の香炉を握っていた。一方、勘蔵が香炉を手に入れたが、クズ屋にやってしまったという。鯛平はクズ屋さがしに躍起となる。鶴江は、風早家に奉公に上ることにした。遺品である千鳥の香炉を懐にして風早家の傍にきた鯛平は、三郎吉を見つける。三郎吉は鶴五をすくうのが先だといい、協力して鶴江の仇を討とうと誓った。主税之亮の前に出た鶴江は、父の仇と斬りかかる。主税之亮が襲いかかろうとした時、鯛平が彼を斬った。鯛平は、宮津の若君松平誠太郎であった。松平丹後守と若年寄の地位を争った主税之亮が、宮津藩失脚を狙って香炉を盗ませたことが分った。と、香炉がまた盗まれた。誠太郎は再び江戸へ。しかし、これは鶴江に恋してしまった誠太郎が江戸に残るためのお芝居であった。今度は香炉とともに若君の花嫁も見つけ出されるはずである。

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