太夫(こったい)さんより 女体は哀しく
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解説
戦後演劇の傑作と称される北条秀司の戯曲『太夫さん』をもとに、八住利雄が脚色し稲垣浩が監督した。京都の島原を舞台に、遊女たちがたくましく生きていく姿を描く。淡路恵子はこの作品での演技が認められ、ブルーリボン賞の助演女優賞を受賞した。
京都の島原にある、三百年の歴史を誇る宝永楼。玉袖太夫はひいきの客である米太郎から吹き込まれ、女主人おえいに待遇改善の要求書を突きつけた。おえいは激怒し「廃業する」と言い出すが、女中頭の機転で事なきを得る。そんな米太郎が泥棒の疑いで逮捕されてしまった。玉袖は米太郎をあきらめ、縮緬問屋の佐七に身請けされる。しかし店の金を使い込んだかどで、今度は佐七が捕まってしまう。