流れる

公開: 1956年/製作:1956年    old
日本
 

解説


 幸田文の同名小説を「めし」「浮雲」の成瀬巳喜男監督が映画化。傾きかけた芸者置屋を舞台に、時代の流れの中で変わりゆく花柳界に生きる女性たちの姿を豪華な女優陣の競演で描いた作品。女性のありのままの姿を一貫して描いてきた成瀬映画のいわば集大成にして成瀬演出のひとつの到達点を示した日本映画を代表する傑作。大川にほど近い花街にある芸者置屋、つたの家。ここに職業安定所の紹介でやってきた女中・梨花は女将つた奴に面会、呼びにくいからといきなり名を“お春”に変えられてしまったものの無事採用が決まり、さっそく住み込みで働くことになるのだった……。

あらすじ

幸田文の同名小説を映画化。経営の傾きはじめた芸者置屋を舞台に、女将・つた奴、不向きだからと芸者をやめてしまったつた奴の娘・勝代、出戻りの妹の身内や、年増の染香と現代娘のなな子といった芸者達の姿を、新たにこの置屋で働くことになった梨花の視点から描いた群像劇。錚々たる女優陣の持ち味を引き出した成瀬監督の演出が冴える。当時のスター女優だった山田五十鈴・田中絹代・高峰秀子・杉村春子・岡田茉莉子の豪華共演作品。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/1956/2/21250

◀︎ Back