怪力自慢の大道芸人ザンパノが、白痴の女ジェルソミーナを奴隷として買った。男の粗暴な振る舞いにも逆らわず、彼女は一緒に旅回りを続ける。やがて、彼女を捨てたザンパノは、ある町で彼女の口ずさんでいた歌を耳にする……。野卑な男が、僅かに残っていた人間性を蘇らせるまでを描いたフェリーニの作品。
イタリア映画は、どちらかというと苦手な部類でした。それは、高校生の頃にビスコンティの「イノセント」を見に行って玉砕した経験があったからです。若い頃は、背伸びして映画を見に行ってもろくなことがない。意味が分からないから、寝るしかない。デートの映画にイタリア映画なんて選んだら、確実に失敗する。