舞台をいまに置き換えた、鶴屋南北作『東海道四谷怪談』。現代の伊右衛門は、製薬会社研究員の伊橋。妻・陽子の父である四谷と新薬の開発に励んでいる。ある日、四谷が研究中に倒れ、伊橋は大雨の中病院へ車で向かうが、途中で人をはねてしまう。伊橋は事故現場から逃げるが、その日から彼の人生の歯車が狂い始める……。