ストロベリーショートケイクス 2006-09-23
公開:2006-09-23/製作:2006年
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解説
魚喃キリコの傑作コミックを原作に、恋の訪れを待つフリーターの里子、一途なデリヘル嬢・秋代、結婚願望の強いOLのちひろ、過食症のイラストレーター、塔子といった女性4人の日常をつづるヒューマンドラマ。監督は『三月のライオン』の矢崎仁司、脚本を恋愛小説のカリスマ的作家である狗飼恭子が手掛けている。主人公を演じるのは、池脇千鶴をはじめ、中越典子、中村優子、岩瀬塔子の4人。赤裸々なタッチと前向きなラストが深い印象を残す。
あらすじ
泣いてすがった2年前の大失恋を乗り越えて、逞しく生きる里子(池脇千鶴)は、恋に恋する日々を過ごすデリへル店「ヘブンスゲイト」の電話番だ。最近親しく口をきくようになった店のNo.1の秋代(中村優子)は、一人で生きて死ぬために、5階以上の一人住まい用高層マンションを買うつもりで金を稼いでいる。ボケそうになったら、飛び降り自殺しようと秋代は決めている。それは、決して叶うことのない男友だち・菊池への想いを貫こうとする彼女の、将来設計だった。プライドが高く、強く生きようとするがために過食と嘔吐を繰り返すイラストレーターの塔子(岩瀬塔子)。事務OLのちひろ(中越典子)は、男に愛されることでしか自分の存在を確認できないでいるが、結婚に執着するちひろに、恋人の永井はうんざりしている。塔子とちひろは同居中だが、二人の共同生活は一瞬即発の緊張感をはらんでいる。里子と秋代は親しくなり、一緒に出かける仲にまでなる。ちひろは永井と別れ、塔子との同居を解消して帰郷する決心を固める。秋代は自分が妊娠していることに気づく。偶然に訪れた海辺で、4人は初めて邂逅するのだった。