古びたアパートに住む秋彦。彼の隣人は昼夜を問わず読経を繰り返し、上の階にはアパートから追い出されたがっている中年の男が住んでいた。秋彦は路上で歌ったりしているが、それが自分の夢であるとは言いきれない。宙ぶらりんなままに、今日も彼はなんとか生きしのぐのだった……。