幸福なラザロ 2019-04-19 Lazzaro felice/Happy as Lazzaro
公開:2019-04-19/製作:2018年
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解説
第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した寓話的ミステリー。イタリアの小さな村で純朴なラザロと村人たちは、小作制度の廃止を隠蔽する侯爵夫人に騙され、社会と隔絶した生活を送っていた。だがある誘拐騒ぎを契機に、村人たちは初めて外の世界へ出ることに。監督・脚本は「夏をゆく人々」のアリーチェ・ロルヴァケル。主演ラザロを監督に発掘された新星アドリアーノ・タルディオーロが演じるほか、「おとなの事情」のアルバ・ロルヴァケル、「歓びのトスカーナ」のトンマーゾ・ラーニョ、「ロープ/戦場の生命線」のセルジ・ロペス、「ライフ・イズ・ビューティフル」のニコレッタ・ブラスキが出演。
あらすじ
20世紀後半のイタリア。渓谷で外の世界と隔絶されたインヴィオラータ村の村人たちは領主であるデ・ルーナ侯爵夫人(ニコレッタ・ブラスキ)に騙され、社会と隔絶した生活を強いられていた。村の中でいちばんの働き者である若い農夫ラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)は、お人好しが過ぎるあまり仲間から軽んじられ、周囲から仕事を押し付けられる日々。そんなある日、侯爵夫人の美しい息子タンクレディ(ルカ・チコヴァーニ)が村にやってくる。タンクレディはラザロを仲間に引き入れ、自身の誘拐騒ぎを演出、やがて二人は強い絆で結ばれていくのだった。だがその頃、誘拐事件を発端にインヴィオラータ村の存在が、領主による大規模な労働搾取の事件現場として報道され、村人たちは揃って住み慣れた村から出ることになるのだが……。