誰かが私にキスをした 2010-03-27 MEMOIRS OF A TEENAGE AMNESIAC
解説
恋をした翌日に4年間の記憶を失くしたヒロインが、彼女に思いを寄せる異なるタイプの3人の男子に見守られながら自分を取り戻していく姿を描くラブストーリー。主人公ナオミを演じる堀北真希を軸に、松山ケンイチ、NEWSの手越祐也、『ターミネーター4』のアントン・イェルチンが集い、アメリカンハイスクールを舞台に切ない恋物語を紡ぐ。日米のフレッシュな才能を引き出す『カンバセーションズ』のハンス・カノーザ監督による繊細な演出が光る。
あらすじ
2009年9月。階段から落ちて救急車で病院に運ばれたナオミ(堀北真希)は、過去4年間の記憶を失ってしまう。彼女に残された最新の記憶は、病院まで付き添ってくれたユウジ(松山ケンイチ)と交わした救急車内での会話だった。「あなたは……私のカレシなの?」「きみにはアメリカ人でイケメンのカレシがいるよ。でも、キスしたいと思っていたんだ」そう言って彼は、モウロウとしたナオミの前から消えた……。退院して久しぶりに登校したナオミだったが、失くした記憶は戻ってはいなかった。東京のナショナルスクールの女子高生“だった”らしいが、彼女にとっては学校の全てが初めての景色であった。見覚えのない校舎、親しげに話しかける見知らぬ教師たち、友達と称する初対面の人々……。そんな中、ナオミはユウジと再会する。兄を亡くし、リストカットの痕があるユウジには、いつも悪い噂が付きまとっていたが、それでもナオミはそんな彼に惹かれていく。「以前から親友だった」というミライ(手越祐也)は、混乱するナオミを優しく助け、ナオミにとっても頼れる存在となっていった。だが、何故かミライは、惹かれあうナオミとユウジを止めようとする。ナオミのカレシ、エース(アントン・イェルティン)は、記憶を失ったナオミが変わっていくことに苛立ち、彼女を責めるが、ナオミにはどうする事もできなかった。度重なる眩暈とフラッシュバックに映し出される“顔の見えない誰か”とのキス。無くした記憶に決別して、ナオミは髪を短く切るが、彼女の周りには、近づいては離れる微妙な4角関係があった。過去の出来事と葛藤し、自分の存在に悩みつつもナオミへの思いが強まるユウジ。以前と変わらずナオミを温かく見守り続けるが、思いを告げられずにいるミライ。思いはかわらないが、ナオミの変化を受け入れられずに戸惑うエース。失われた4年間のキオクは、4人を何処へ連れていこうとしているのか……。