新選組 1969-12-05

公開:1969-12-05/製作:1969年    old
日本
 

解説

 松浦健郎の脚本を沢島忠が監督した三船プロ作品。三船敏郎をはじめ豪華なキャストが集結。芹沢鴨を三国連太郎が演じたが、その息子である佐藤浩市が34年後にNHK大河ドラマで同じ役を演じた。
 文久三年、近藤勇は土方歳三や沖田総司らとともに浪士隊に応募、芹沢鴨たちも加わり新選組が誕生した。組織の統一を図る近藤と土方に対し芹沢一派は反発するが、芹沢の狼藉を見かねた近藤は芹沢を暗殺する。残る一派も粛正され、新選組の全権は近藤に委ねられた。池田屋での活躍によりすっかり羽振りが良くなった新選組だったが、内部での締め付けはさらに厳しくなり、河合喜三郎や山南敬肋らが命を落としてしまう。すでに幕府の滅亡を予感していた近藤だったが、最後まで幕府のために戦うと誓うのだった。

あらすじ

文久三年一月。武州多摩で然理心流の試衛館道場を開く近藤勇は、相談相手の土方歳三や、門弟沖田総司らと浪士隊に応募し、京に向った。隊には水戸浪士芹沢鴨らも参加していた。江戸逆戻りの命に背いた近藤らと芹沢ら十三名は、松平肥後守御預けになり、同年三月、新選組が誕生した。島原の大夫・お雪とその妹お孝が近藤に心を寄せた。近藤と共に実権を持つ芹沢の乱暴狼籍は、目に余り、遂に近藤は、土方、沖田らと、芹沢を暗殺した。新見錦ら芹沢派も、次々と斬られ、新選組の実権は完全に近藤が握った。新選組の名は洛中に鳴り響いた。元治元年六月五日、政変で失墜した長州派の志士たちは池田屋に集っていた。これを探知した近藤らは、僅か五名で、突入した。乱闘二時間余り、凄絶な斬り合いの末、志士の即死七名、生補りなど二十余名を数えた。新選組の圧倒的勝利だった。以来、新選組は、幕臣の信頼を集め、羽振りもよくなった。しかし幕府は衰亡の一途を辿っていた。近藤は、幕府の危機を悟ったが、節を曲げず、最後まで幕府のために働く初心を変えなかった。近藤とはそういう男だった。鳥羽・伏見の戦いに敗れた近藤らは、江戸へ帰った。そして、甲陽鎮撫隊を率いた近藤は、戦い利あらず、下総流山で官軍にくだった。慶応四年四月二十五日、板橋の刑場で、近藤勇の首は胴を離れた。

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