バワリー25時 1965-02-05

公開:1965-02-05    old
 

解説

 ニューヨークの貧民街バワリーを、ドキュメンタリー・タッチで映像化した作品。二人の酔っぱらいをカメラで追いながら、貧民窟での生活を多角的に描く。

あらすじ

大都会ニューヨークの貧民街バワリーは、人生の競争に疲れ、生活に疲れた人間が、最後にやって来る街だ。バワリーでは、酒にひたり、路上で夜をあかす人が多い。宿賃がないうえに、酒が唯一の楽しみとなっているからだ。ある日、流れ者の鉄道工夫レイ(レイ・サリヤー)が金にするための衣類の入ったトランクをさげてこの街にやって来た。少しばかり貯めた金で、逗留するためであった。早速入った酒場で、この街の古顔ゴーマン(ゴーマン・ヘンドリックス)と知り合ったレイは、衣類を泥棒市で売ると、その金で飲みまくった。そしてゴーマンは、酔いつぶれたレイを置いて、トランクを持つとどこへともなく去った。文無しのレイは、日雇いで1日の稼ぎを得て、酒を断つため教会に泊ろうとしたが、酒の恋しさに勝てず、今日も路上で朝をむかえた。一方ゴーマンは、トランクを売った金で簡易宿泊所に泊った。そこには、過去の思い出にすがって、ひっそりと生きる人々の群れが集まっている。翌日、意気消沈したレイに会ったゴーマンは、トランクを売った金の一部を与え、バワリーを出るよう勧めた。レイと別れたゴーマンは、酒を飲み、仲間と談笑して、昔話に花を咲かせたが、レイのことに話が及んだ時、仲間の1人が“彼は戻ってくるさ”と半ば確信をこめて、話すのだった。

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