ホテルアイリス 2022-02-18 艾莉絲旅館/Hotel Iris
監督:
奥原浩志
脚本:奥原浩志
公開:2022-02-18/製作:2021年
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解説
小川洋子による同名小説を「黒四角」の奥原浩志監督が映画化。寂れた海沿いのリゾート地。母親が経営するホテルを手伝うマリは、嵐の夜、階上で女に暴力と罵声を浴びせ立ち去る男に衝撃を受ける。やがて男とマリは愛と死の香りに満ちた禁断の世界に堕ちてゆく。出演は「隠し剣 鬼の爪」「茜色に焼かれる」などの永瀬正敏、台湾の新人、陸夏(ルシア)。
あらすじ
寂れた海沿いのリゾート地で、日本人の母親(菜葉菜)が経営するホテル・アイリスを手伝っているマリ(陸夏)。ある日、階上で女の悲鳴が響き渡る。赤いキャミソールのその女は、男の罵声と暴力から逃れようと取り乱していた。マリは茫然自失でただならぬその状況を静観していたが、一方で男の振る舞いに激しく惹かれ、無意識の中の何かが覚醒していくことに気づき始めていた……。ロシア文学の翻訳家である男(永瀬正敏)は、小舟で少し渡った孤島でひとり暮らしをしているという。住人たちは、彼が以前起きた殺人事件の真犯人ではないかと、まことしやかに噂した。マリもまた台湾人の父親が不慮の事故死を遂げた過去を持ち、そのオブセッションから立ち直れずにいた。やがて男が住む離れ小島へ導かれていくマリ。いつしか2人は、愛と死の香りに満ちた濃密な時間の渦に堕ちてゆく……。