マイ・ライフ 1994-02-26
公開:1994-02-26/製作:1993年
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解説
ガンを宣告され余命幾許も無い事を知った男は、産まれてくる我が子のために自分の姿をビデオで残そうとする。自分の“遺言作り”を通して、妻と家族の絆を取り戻していく様を描いた感動編。
あらすじ
30代にしてPR会社を経営するビジネスマンのボブ(マイケル・キートン)は、末期ガンと診断された。彼は妻ゲイル(ニコール・キッドマン)のお腹の中にいる、まだ見ぬ我が子にメッセージを託そうと、家族のことや少年時代の思い出などを、ビデオカメラに向かって語りはじめる。だが時が進むにつれ彼の精神は不安定になり、ゲイルの勧めで訪ねた中国人ヒーラー(精神治療師)のホー(ハイン・S・ニョール)にも心を開かなかった。弟ポールの結婚式に出席するため、妻を伴って故郷に向かったボブは少年時代の思い出の場所を歩き、過去を追想する。幼いころ彼の両親は仕事一辺倒で、家族の愛を感じたことはなかった。両親との再会も口論に終わるが、ポールは「生まれてくる子には、二の舞を演じさせるな」と言う。超音波を利用した機械により子供が男の子だと告げられたボブは、命の尊さを知る。彼は死の恐怖を克服するために、少年時代から恐怖の的だったジェットコースターに挑戦する。ホーの元でヒーリング治療を再開したボブは、妻と子供に幸福を見い出し、心の平静を保った。だが病状は進行し、ボブは死の床を迎える。両親や弟たちに囲まれ、愛を噛みしめたボブは、家の中庭に本物のサーカスが来ているのを見る。幼いころサーカスを見せてくれなかった両親が、ついに願いをかなえてくれたのだ。静かに目を閉じるボブ。彼岸へのジェットコースターに乗り込んだ彼は、神秘的な光の世界へ旅立った。