マグダレンの祈り 2003-10-11
解説
1964年、アイルランド、ダブリン。マグダレン修道院に、時を同じくして3人の少女が収容される。孤児バーナデットはその美しさで周囲の少年たちの目を惹きつけてしまうことが、マーガレットは従兄弟にレイプされたことが、そしてローズは未婚のまま赤ん坊を産んだことがそれぞれ“罪”とされたのだった。彼女たちは、修道院を管理する修道女たちに性悪女と決めつけられ、祈りと労働によって神に奉仕し“罪”を悔い改めるよう言われるのだった。しかしそこで彼女たちを待っていたのは、過酷な労働と自由の一切ない刑務所以上に非人間的な環境だった。
あらすじ
1964年、アイルランドのダブリン。従兄弟にレイプされたマーガレット(アンヌ・マリー・ダフ)、孤児院の少年たちの人気の的だったバーナデット(ノーラ・ジェーン・ヌーン)、未婚のまま出産したローズ(ドロシー・ダフィ)の3人は、ふしだらな罪深い女と見なされ、マグダレン修道院に収容される。そこは厳格なシスター・ブリジット(ジェラルディン・マクイーワン)に支配された、刑務所以上に過酷で自由のない世界。ローズは同じ名の少女がすでにいるという理由で、パトリシアと呼ばれることになった。マーガレットは、数日前に脱走したウーナ(メアリー・ミューレイ)が実父(ピーター・ミュラン)に連れ戻されるのを見て絶望感に襲われる。そしてある日、マーガレットは、自殺未遂を起こしたクリスピーナ(アイリーン・ウォルシュ)が、フィッツロイ神父(ダニエル・コステロ)の股間に顔をうずめているのを目撃する。まもなくクリスピーナは精神病院へと送られた。クリスマス、施設にマーガレットの弟イーモン(イーモン・オーウェンズ)がやってくる。マーガレットは彼に連れられてあっさりと施設を出た。バーナデットは、ローズを誘って逃亡することを決意する。なんとか成功し、街でそれぞれ新しい生活を始めるのだった。