オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 2007-09-08 Only Lovers Left Alive

公開:2007-09-08/製作:2013年    old
 

解説

『ブロークン・フラワーズ』などのジム・ジャームッシュが、『リミッツ・オブ・コントロール』からおよそ4年ぶりに放つ監督作。何世紀も恋人同士として生きてきた吸血鬼の男女が、突如として現われた女の妹と対峙(たいじ)したことで生じる関係の変化を追い掛けていく。『マイティ・ソー』などのトム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントンやミア・ワシコウスカと、実力派俳優が結集。彼らの妙演はもとより、ジャームッシュ監督ならではのユーモラスでシニカルな世界観も堪能できる。

あらすじ

ミシガン州デトロイト。寂れたアパートでひっそり暮らすアダム(トム・ヒドルストン)は、何世紀も生き続ける吸血鬼。今ではその正体を隠し、アンダーグラウンド・シーンでカリスマ的な人気を誇る伝説のミュージシャンとして活動していた。起きて行動するのは夜間だけ。必要な物の多くはイアン(アントン・イェルチン)という男に調達を依頼。時折、素顔を隠して医師ワトソンの病院を訪れ、密かに血液を入手していた。そんな彼の元にある夜、モロッコのタンジールに滞在していた吸血鬼の恋人イヴ(ティルダ・スウィントン)がやってくる。久々に再会した2人は、アダムのアパートで愛を交わし、音楽や人間たちの犯した歴史上の蛮行について語り合う。少し眠った後、車に乗って夜の散歩へ。パッカード工場跡の廃墟、ジャック・ホワイトの生家、元ミシガン劇場の跡地……。かつて自動車産業で栄えた都市も、今では貧困率の上昇と人口減少によって荒廃が進んでいた。やがて会話の中に、歴史上では16世紀末に死んだとされる異端の作家クリストファー・マーロウ(ジョン・ハート)の名前が上る。その男は今、“キット”という名でタンジールに身を潜めていた。そんなある日、ロサンゼルスからイヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が2人を訪ねてくる。87年前にパリで起きた“ある一件”が原因で、アダムはエヴァに怒りを抱いていたが、彼女はそのまま居座ってしまう。それから間もなく、エヴァがイアンの血を吸う事件が起きる。妹を庇っていたイヴも“なんてことを!今は21世紀なのよ”と激昂し、彼女を追い出す。イアンの死体を始末したアダムとイヴはタンジールへ向かい、血液を求めて“カフェ千夜一夜”を訪れる。だがそこでは、汚染された血を飲んだマーロウが死の床にあった。血液を手に入れる術を失い、衰弱してゆくアダムとイヴ。もはやこの世では、高潔な吸血鬼たちは滅びるしかないのか……?

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