アイデンティティー 2003-10-25

公開:2003-10-25/製作:2003年    old
アメリカ
 

解説

 激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び込んでくる。彼、ジョージは息子ティミーを伴い、交通事故で大ケガをした妻アリスを運び込む。救助を要請しようとするが電話は不通だった。アリスをはねたのは女優キャロラインの運転手で元警官のエド。彼は病院へ向け車を走らせるが、途中で立ち往生し、やむなくモーテルへ引き返すことに…。ある時、ある一室で、既に死刑判決の下った事件について再審理が行われようとしている。ポイントとなっているのは、その事件の連続殺人犯である囚人が書いた日記だった。

あらすじ

精神科の医師、マリック(アルフレッド・モリーナ)は、診察時に録音したテープを聴いていた。「君は誰かね。君の名は?」「好きに呼べばいい」「君はなぜここに来たんだ?」「俺の頭痛を治してもらうためだ。アスピリンは役に立たない」「お母さんの話をしてくれ」「おれの母親か? 売春婦だった」「アパートの住人6人を殺したのは君か?」「俺の誕生日だ」。彼が担当した患者は、連続殺人犯。責任能力があると判断された彼は、死刑が確定している。折りしも外は記録的な雨が降り続いている。モーテルの管理人ラリーのところに、怪我人が運びこまれた。被害者はアリス。運んできたのは夫のジョージ。息子のティミーも一緒だ。彼女をはねたのはエド(ジョン・キューザック)。かつての人気女優、カロライン(レベッカ・デモーネイ)の運転手だ。モーテルの電話は不通。エドは病院を目指し、車を走らせた。途中、車が故障した娼婦パリス(アマンダ・ピート)に助けを求められる。彼女が言うには、洪水でどこへも行けないと言う。しばらく走ると、道は冠水し、行き止まり。引き返そうとしたとき、新婚夫婦ルーとジニー(クレア・デュバル)の車がやって来た。4人はそろってモーテルへと向かった…。真夜中に鳴り響くベル。判事は不機嫌そうに、電話をとった。それは、彼にとって意外な知らせだった。死刑判決を下した事件の再審理が、これから始まるというのだ。明日、死刑が執行されることになっている囚人は、現在移送中。弁護側が同席を要求しているらしい。再審理のきっかけとなったのは、囚人が書いた日記。この日記は、意図的に隠蔽されていたと弁護側は主張している。その内容とは一体どんなものなのか? 弁護側には、彼の死刑を中止させるだけの勝算があるのか? モーテルの最後の客は、ロード(レイ・リオッタ)。囚人を移送中の刑事だ。写真を片付け出すルー。大金を隠すパリス。怪しげな動きがある中、洗濯機の中から女優の頭部が発見された。これは、始まりに過ぎなかった。ルーと囚人は何者かに殺され、ジョージは事故で死亡。エドがはねたアリスも息を引き取った。死体の傍らには必ずモーテルのカギが、10、9、8…、と死の順番をカウントダウンするかのように置かれていた。この異常事態から逃げるジミーとティミー。車へと駆け寄った瞬間、爆発する。消火後、2人の死体はなかった。それだけではない。いつのまにかすべての死体が消えていた。エド。パリス。ロード。ラリー。犯人は生存者の中にいるのか。

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