30歳の文緒は、65歳になる夫の周一郎と西湘の邸宅で過ごしていた。周囲の人々は、文緒が、遺産目当てで文豪の周一郎と結婚したと揶揄(やゆ)したが、文緒は彼を一途に愛していた。だがある日、周一郎が脳梗塞で倒れ下半身不随となってしまう。30歳の若さで不能の夫を持つことになった文緒は、次第に火照った身体をもてあますように…。