バサラ人間 2009-03-28

監督: 山田広野
脚本:渦匁悠一郎,北庄司知宜,山田広野
公開:2009-03-28/製作:2007年    old
日本
 

解説

自身の監督作品に自ら活弁をつけて上映するという独自のスタイルで有名な活弁映画監督、山田広野の長編デビュー作。新宿の街を舞台に“バサラ”という最新のライフスタイルに翻弄(ほんろう)されるアヤしげな人々の生態に迫る。主演は『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の団時朗。無垢(むく)な美少女をグラビアアイドルの仲村みうが演じるほか、根岸季衣や螢雪次朗らベテランも出演。レトロな画面をサイケデリックの大御所、J・A・シーザーの音楽が盛り上げる。

あらすじ

時代の寵児となったファッションデザイナー、アナニス・オナニス氏(団時朗)プロデュースのアイドルグループ“バサラ天女”がメディアを席巻している。オナニス氏は“バサラ”というライフスタイルを提唱、それを体現したヴォーカルのピチャ(久世律)は圧倒的な支持を受け、新宿の街はピチャを模倣したサイケデリックでレトロフューチャーなファッションの若者で溢れている。いまや社会現象と化した“バサラ”は異様な熱気で新宿の街を包み込んでいた。そんな中、長距離バスから18歳の少女・モモコ(仲村みう)が新宿に降り立つ。ピチャに憧れ、アイドルになることを夢見たモモコは、オナニス氏の大ヒット・ムック本“BASARA TOWN GUIDEBOOK”を頼りに上京、ファッション、ヘアスタイル、メイク、次々と自分を変えていった。ピチャが所属する芸能事務所オペペプロの社長・ゼットン柳丸(螢雪次朗)と出会ったモモコは、その運命的な出会いを喜び、事務所のアイドル適性試験を受けることに。しかし、ゼットンは立て続けにアブノーマルな要求をモモコに課し、挙句の果てに事務所から追い出してしまうのだった。夢を失い途方にくれるモモコ。そんな彼女の前に、性別も年齢も不明だが不思議な魅力を持つナッグ(采花)が現れ、モモコを次第に絶望から開放していった。ある日、ピチャの新作CMが行なわれている新宿・ゴールデン街に、忽然とナッグが現れる。混乱する現場の中、静かに立つナッグの視線の先にはオナニスの姿があった。ナッグに気付いたオナニスの中で、過去と現在がフラッシュバックしていく。60年代、学生時代のオナニス(OKIBA)と撮影現場の儘のナッグが語り合っている…。次第に明かされていくナッグの謎。オナニスの過去と嘘。そして“バサラ”に隠された秘密…。“バサラ”の本当の意味とはいったい何なのか?

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