行きずりの街 2010-11-20
監督:
阪本順治
脚本:丸山昇一
公開:2010-11-20/製作:2010年
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解説
別れた妻と12年ぶりに運命的な再会を果たした元教師が、かつて自分を追放した学園の黒い謎に孤高の闘いを挑み、失われた時間と誇りを取り戻そうとする恋愛ミステリー。「このミステリーがすごい!」第1位に輝いた、作家・志水辰夫の原作を阪本順治監督が映画化。過去にとらわれながらも自らの道を切り開く主人公を仲村トオルが、過去を振り返らず前だけを見て生きるヒロインを小西真奈美が熱演。夫婦がたどり着く真実に驚がくする。
あらすじ
郷里の丹波篠山で塾講師として働く波多野(仲村トオル)は、元教え子ゆかり(南沢奈央)の行方を追って12年ぶりに東京を訪れる。彼女の祖母が危篤に陥ったにもかかわらず、連絡が取れなくなっていたのだ。名門の敬愛女学園でかつて教師をしていた波多野には、生徒の雅子(小西真奈美)との恋愛スキャンダルが原因で、教職を追われた過去があった。ゆかりが暮らす麻布の高級マンションを訪れた波多野は、何者が物色した形跡を発見。彼女の失踪が何らかの事件に関わっていることを直感する。さらに、中込(窪塚洋介)と名乗る怪しい男やその仲間が、ゆかりの行方を追って目の前に現れる。得体の知れない危険が彼女に迫っていた。ゆかりが立ち寄ったという六本木のサパークラブを訪れた波多野は、敬愛女学園理事の池辺(石橋蓮司)と遭遇。池辺は、波多野を学園から追放した張本人だった。12年前に雅子と結婚した波多野だったが、その後離婚。逃げるように東京を後にしていた。ゆかりを探す途中、よろよろと体を引きずりながら、雅子が切り盛りしているバーへ辿り着く波多野。長い年月を経て再会する2人。その一方で、ゆかりの失踪に学園が関与していることを知った波多野は、その奥深い闇へと足を踏み入れることになる……。