Sweet Rain 死神の精度 2008-03-22

公開:2008-03-22/製作:2007年    old
日本
 

解説

伊坂幸太郎の小説「死神の精度」を映画化した極上のエンターテインメント作。7日間でその人間の生死を見極める“死神”とその対象者たちの悲喜こもごもをさわやかに描く。死神役にこれが6年ぶりの日本映画出演となる、『傷だらけの男たち』の金城武。共演は映画化された伊坂作品には『CHiLDREN チルドレン』以来2度目の出演を果たす小西真奈美。過去と現在と近未来に渡り展開する壮大な物語と、時代ごとに変わる死神の外見も楽しめる。

あらすじ

死神の仕事は、人が不慮の死を迎える7日前に現れて観察し、その死を「実行」か「見送り」か判定すること。晴れた空を見たことがない、雨男の死神・千葉(金城武)にとって今回のターゲットは、27歳のOLである藤木一恵(小西真奈美)だった。彼女は、電機メーカーのサポートセンターに勤務し、あるクレーマーからの執拗な苦情電話に悩まされていた。一恵に接近した千葉は、その不幸な身の上話を聞かされる。彼女は、両親をはじめ、周囲の親しい人物たちが次々に死に見舞われてきたというのだ。そんな彼女に、初めて明るい兆しが訪れた。クレーマーの正体は音楽プロデューサーであり、一恵の澄んだ声に惚れ込んで歌手デビューを迫ってきたのだ。ようやく幸福に恵まれた彼女を見た千葉は、その人生を「見送り」と決めた。上司であり、相棒でもある黒い犬から責められながらも…。次の千葉のターゲットは、ヤクザの藤田(光石研)だった。弟分の阿久津(石田卓也)から一途に慕われるほど侠気の強い藤田は、単身で敵対する組へと乗り込んだ。罠にはめられた藤田だが、それでも抗争には勝利する。目的を果たした翌日、藤田は交通事故で他界した。そして、千葉が訪れたのは海辺の理髪店だった。そこでは老女のかずえ(富司純子)がロボットの竹子(奥田恵梨華)と、ひっそり営業していた。千葉の正体を死神と見破ったかずえは、明後日に大勢の子供の客を集めて欲しいと頼む。最後の願いを叶えようと、悪戦苦闘して子供たちを集めた中に、ひとりだけ違う子供がいた。その子は、かずえにとっての孫だった。かずえは藤木一恵の成長した姿であり、そんな一恵の息子が阿久津だったのだ。親子三代にもわたる生涯を見守り続けてきた千葉は、珍しく晴れた空の下でかずえとともに広大な海に臨む。そして、いつにない心のやすらぎを感じるのだった。

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