マップ・オブ・ザ・ワールド 2002-03-23
解説
主婦であり教師である女性が、親友の娘を事故で死なせてしまったことをきっかけに転落し、新たな人生をスタートさせる姿を描いたヒューマン・ドラマ。監督は、演劇界で功績のある演出家であり映画は初監督のスコット・エリオット。脚本は、「ギルバート・グレイプ」のピーター・エッジス。音楽は、ジャズギタリストであり、「天国への道」を手掛けたパット・メセニー。出演は、「ギャラクシー・クエスト」のシガニー・ウィーバー、「ハンニバル」のジュリアン・ムーア、「アメリカン・サイコ」のクロエ・セヴィニーほか。
あらすじ
アメリカのある田舎町。広大な農場に暮らす教職のアリス(シガニー・ウィーバー)は、家事と仕事に追われる忙しい日々を送っていた。ある日、ふたりの娘と親友のテレサ(ジュリアン・ムーア)の娘たちを自宅で遊ばせていたが、ちょっと目を離した隙に、テレサの幼い娘が川でおぼれ死んでしまう。悲しみに明け暮れるテレサは、しばらくひとりになりたいと言って旅立ち、良心の呵責に悩むアリスは、学校の生徒の親から、でっちあげられた児童虐待の罪をきせられ逮捕されてしまう。アリスの夫・ハワード(デヴィッド・ストラザーン)は、アリスの保釈のために弁護士と接見し、懸命に娘たちの世話を焼いていたが、残された家族にも世間の風あたりは厳しかった。そんな中、旅から帰ったテレサだけがアリスの無実を信じ、以前と変わらず彼女の娘たちの面倒を見てくれる。一方アリスは、刑務所で女囚達に「子殺し」と罵られて喧嘩を起こすが、次第に彼女たちとの絆を深めていく。裁判の日。アリスは、子どもを失ったテレサの「アリスにまた子どもを預けることができる」という証言によって勝利する。出所したアリスは、テレサというかげがえのない友人との絆を認識し、家族と共に新しい土地で新しい人生に向かって再出発するのであった。