ホースメン 2009-10-24 Horsemen
解説
ハリウッド屈指のヒットメーカー、マイケル・ベイが仕掛けるサイコ・サスペンス。ヨハネの黙示録の四騎士に根差した連続殺人事件に巻き込まれていく刑事の運命を、『SPUN スパン』のジョナス・アカーランド監督がスタイリッシュに描く。事件の迷宮にはまり込む刑事に『バンテージ・ポイント』のデニス・クエイド、彼を翻弄(ほんろう)する猟奇殺人鬼にチャン・ツィイーがふんし、新境地を開拓。息もつかせぬ緊迫感あふれる展開に最後まで目が離せない。
あらすじ
職務を優先させ、家庭を顧みずに生きてきたデトロイト警察のベテラン刑事ブレスリン(デニス・クエイド)は、病で死にゆく妻を看取れなかった過去を深く後悔していた。それ以来、二人の息子アレックス(ルー・テイラー・プッチ)とショーン(リアム・ジェイムズ)との間には深い溝が生じている。ある日、郊外の凍てついた池の上で、生々しい血のこびりついた人間の歯だけが見つかった。池を取り囲む四方の木には、鮮血のような赤いペンキで「COME AND SEE(来たれ)」という謎のメッセージが残されていた。まもなく中年女性が自宅で殺される事件が起こり、ここにも同じメッセージが書かれていた。しかも、その全裸死体は極太の釣り針とワイヤーによって怪しげな器具に吊るされており、まるで倒錯的なアートの展示物のようであった。第一発見者は被害者の養女であるクリスティン(チャン・ツィイー)。ブレスリンが自分の息子を思うように彼女を気にかける中、相棒の刑事スティングレイ(クリフトン・コリンズJr.)から新たな犠牲者が発見されたと連絡が入る。池の上に置かれた歯の主であるその被害者はやはり「COME AND SEE」と記された部屋で、黒い器具によって宙吊りにされていた。ブレスリンは、新約聖書のヨハネの黙示録に「COME AND SEE」という記述があることを突き止め、さらに2件の殺人が起こる可能性があると推理する。だがある日、ブレスリンはクリスティンから衝撃的な事実を知らされる。彼女が自ら母親を殺したことを告白したのだ。警察の取調室で向き合った彼女は邪悪な本性を露わにしながら、自分と共犯者たちの猟奇殺人はこの先も続くことを示唆する。まったく無関係にみえた犯人グループと被害者たちを結びつける共通点とはいったい何なのか。最後の犯行を阻止しようと奔走するブレスリンは、想像を絶するおぞましい真実に突き当たるのだった……。