アララトの聖母 2003-10-04 ARARAT

公開:2003-10-04/製作:2002年    old
カナダ,フランス
 

解説

 アルメニア人の映画監督エドワード・サロヤンは、新作の映画を撮影するため、ここカナダのトロントにやって来た。それは、1915年に聖なる山アララトの麓で起きたアルメニア人虐殺の史実を、当時のアメリカ人宣教師アッシャーの著作に基づいて映画化するというもの。彼はこのテーマを映画化するに当たって一人のアルメニア人画家ゴーキーに注目し、彼の研究家アニに顧問を依頼する。アニの夫もアルメニアでトルコ政府にテロを企て殺されている。父の死に疑問を持ち続けていたアニの息子ラフィは、映画の撮影をキッカケに、真実を知るためアララトへと旅立つ。

あらすじ

映画作家のエドワード・サロヤン(シャルル・アズナブール)は、聖なる山アララトの麓で起きたアルメニア人虐殺の史実を映画にするため、カナダのトロントに撮影にやってくる。彼は、その虐殺で母を亡くした画家アーシル・ゴーキー(サイモン・アブカリアン)に注目し、少年時代の彼を映画に登場させようと、ゴーキー研究家の美術史家アニ(アーシニー・カンジャン)に撮影の顧問を依頼。未亡人のアニには二回の結婚歴があり、最初の夫との息子ラフィ(デイヴィッド・アルペイ)は、死んだ父親がテロリストなのか英雄なのか悩んでいた。二度目の夫の娘シリア(マリ・ジョゼ・クローズ)は、ラフィと恋人関係にあり、自分の父親の事故死の原因がアニにあると考え、彼女を激しく憎んでいる。そしてサロヤンの映画がクランク・イン。主人公の米国人宣教師に扮するのは、人気俳優マーティン・ハーコート(ブルース・グリーンウッド)。敵役のトルコ人総督には新人のアリ(イライアス・コティーズ)が抜擢。アリには同性の恋人フィリップ(ブレント・カーヴァー)がいたが、そのことで、フィリップと空港関税検査官の父デイヴィッド(クリストファー・プラマー)の関係はこじれていた。撮影現場でラフィは雑用係として働いていたが、映画の内容に触発され、父の真実を知るためにアララトへと旅立つ。やがて帰国したラフィは、空港の税関でデイヴィッドの取り調べを受けることに。ラフィは喪失の歴史を語り終え、解放。息子の身を案じて空港へと駈けつけたアニと固く抱き合うのだった。

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