東京ソーダ水 2008-01-12
解説
東京に暮らす8人の女性の日常を1ヵ月間にわたり撮影したドキュメンタリー。8名の女性を8名のユニット監督が撮影し、飯塚敏明総監督がまとめあげた。
あらすじ
常に再開発を繰り返しながら、その姿を変え続けている大都市・東京。26歳の上津原佐和子は、グラビアなどのタレント活動をしながら、個人で芸能マネジメント業務を行なってきたが、親族や投資家の協力によって、最近会社を設立した。彼女にはプライベートの時間がほとんどなく、ただ会社を大きくすることを目的として、忙しい毎日を送っていた……。32歳の宇賀真理子は、10年間勤めた会社を最近辞め、ひとり暮らしを始める。彼女の夢は、プロのミュージシャンとして独り立ちすることだが……。29歳の松口玲子は、透析専門の病院で看護師として働いていた。最近、都心に1LDKのマンションを購入した。仕事のほかは、夫と一緒に好きなゴルフに興じる毎日。しかし将来は子供も欲しい。都心で夢の生活を手にしたものの、いざ将来のための現実を考えると不安も多い……。20歳の後藤真理子は、大学の狂言研究会の部長を務めている。差し迫ってきた学園祭を期に、部長職を辞して、就職活動に専念することになる。彼女は、狂言に関わる仕事か、日本の伝統文化に関わる仕事に就きたいと思っているが……。23歳の古瀬真弓は、水商売をしていたが、1年半前にポールダンスと出会って、これが自分の生きがいなのだと確信、。歌舞伎町でダンサーとして働き始める。一見派手な生活の彼女ではあるが、実際は実家で両親と共に暮らし、動物を愛する普通の女性であった。美元(27)は、準ミスユニバースジャパンを受賞したトップモデルであるが、最近、映画女優としてデビューを果たした。だがその役柄は肌の露出も多く、過激な内容のもの。出演に際して、彼女にはかなりの葛藤があった……。27歳の塩沢美樹子は、ボクササイズのインストラクターのアルバイト。だが彼女は仕事を辞めようと思っていた。アフリカのような自由な生活を求める彼女には、窮屈な印象なのだ。だが……。34歳の荒木裕子は、大手企業でゲームの音響プロデューサーとしてキャリアを積んできたが、最近突如退社した。荒木が目下励んでいるのは、愛する下北沢で進められている再開発計画に対する反対運動。未来だけを目指そうとする再開発の考え方に、どうしても納得がいかなかったからだ。果たして運動は……? 東京に住む8人の女性の生き方を通じて『現代のニッポン人の生き方』を真正面から描いたドキュメンタリー。