マッシュルーム 1996-02-03

公開:1996-02-03/製作:1995年    old
オーストラリア
 

解説

 オーストラリアのちょっと変わったブラック・コメディ。二人の老婦人が万引きで生活をしている下宿に、いきなり指名手配中の強盗がやって来て、突然死んでしまう。死体の処理に困る二人だが老婦人の一人に想いをよせる老警官が入りこみ事態は思わぬ方向へ進む……東京国際ファンタスティック映画祭'95の第1回観客大賞グランプリを受賞作品。

あらすじ

夫と死別してから一緒に住んでいる2人の老婦人、ミニー(リネット・カラン)とフロー(ジュリア・ブレイク)は、万引きで生計を立てていた。ある日、彼女たちが営む下宿屋に、指名手配中の犯人グラブ(ボリス・ブルキク)が突然舞い込んできた。その時、この町では新参者の初老の警官、ハリー(サイモン・チルヴァース)が聞き込みに訪れた。ミニーは、快活で雄弁なハリーと意気投合し、彼に空き部屋を貸してしまう。その夜、ハリーは調子の悪いガス・ヒーターをいじくり回し、フローの寝室で眠りこけていたグラブを窒息死させてしまう。翌朝、彼の死体を見つけたフローとミニーはおっかなびっくり、バスタブで死体をバラバラに切り刻む。冷蔵庫に詰め込み、ロース肉と称してお客にごちそうしようという作戦だ。しかし、何十kg分もの「肉」はなかなか減らない。そのうち、切れ者のハリーが気がついたらしい。しかも、二人の老女はいつしか彼を好きになっていた。真相に気づいたハリーは、ある日、急に仲間の警官を集めてパーティーを催す。フローとミニーは腕によりをかけて、チキンとマッシュルームの「特別料理」をメインに、客たちをもてなした。相棒のリンチが逮捕状を用意していることを知ったハリーは、彼女たちを逮捕させたくないという思いから警官たちに死体を「処理」させようと一計を案じたのだ。やがてリンチの逮捕状は殺人とは別件だと判明。心配事のなくなったハリーは警察を辞職して彼女たちと暮らす始めた。

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