アララト 誰でもない恋人たちの風景vol.3 2021-05-15

公開:2021-05-15/製作:2021年    old
日本
 

解説

男女の愛情の機微を描いた『誰でもない恋人たちの風景』シリーズの第3弾。半身麻痺の夫を懸命に支えてきた女性が、勤務先の同僚に惹(ひ)かれていく。前2作に引き続き越川道夫がメガホンを取る。『私の奴隷になりなさい』シリーズの行平あい佳がヒロインを演じ、その脇を舞台「を待ちながら」などの荻田忠利、『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』などの春風亭きいち、『その神の名は嫉妬』などの後藤ユウミらが固めている。

あらすじ

サキとスギちゃん。左半身に麻痺を抱える夫と深夜のファミレスで働く妻は、東京の片隅で生きている。「スギちゃんが描くと石とか草とか こんなにキレイだったのかって思うんだよね、だからさ、スギちゃんが描いてくれた自分の裸を見たとき、 初めてわたしの体が愛おしいものだって思えたんだ」サキは画家のスギちゃんの妻。スギちゃんは数年前に倒れて左半身が動かなくなり、すっかり絵を描かなくなってしまっていた。深夜のファミレスで働き生活を支えるサキは、彼にまた絵を描いてほしいと思っていた。道端の石ころや草花ばかり描いてたスギちゃん。そんな彼がサキのヌードを描きたいと言った時、彼女は本当に嬉しかったのだ。「また、わたしの絵を描いてくれるなら脱いでもいいよ」。しかし、スギちゃんは、サキに依存しなければ生きられない自分に苛立ちを感じていた。すれ違う身体と心。愛し合うことさえままならず、ふたりの間に大きな亀裂が生まれた日、サキはファミレスの同僚ユキオと結ばれる。そして、スギちゃんはサキと別れる事を決意するのだった。

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