人々の思い出がつまったぬいぐるみを木に結び、供養をする神社。巫女の「はりこ」は、そんな小さな神社の一人娘だが、両親は実の親ではない。赤ちゃんの時に境内に捨てられ、子どものいなかった二人に育てられたのがはりこだった。ある日、はりこがぬいぐるみを木に結んでいると、若い女がボストンバッグを置いて去っていく。バッグからはクマのぬいぐるみが覗き見えたが、その中にいたのは生後数ヶ月の赤ちゃんだった…。