無花果の顔 2006-12-23

公開:2006-12-23    old
 

解説

『SAYURI』などハリウッド映画にも出演し、世界を舞台に活躍している女優桃井かおりが初監督に挑戦したヒューマンドラマ。ちょっと不思議な家族の物語を、独特の世界観で描き出す。本作が映画初主演となるお笑い芸人の山田花子が、元気な母親役の桃井とは正反対の寡黙なヒロイン役にふんする。共演者には『座頭市』の石倉三郎や『フラガール』の高橋克美など、個性的な面々が勢ぞろいする。美しい色使いの小物や食事のシーンなど、女性監督らしい細やかな視点が生きている。

あらすじ

庭に花の咲かない無花果の木がある門脇家は母(桃井かおり)。父(石倉三郎)、娘(山田花子)、弟(HIROYUKI)の四人家族。そんな中、工務店に勤める父が、朝帰りをしたあげく、家を出ていってしまった。父の住居を訪ねた娘は、父が他人の手抜き仕事の後始末を徹夜でするために、ひとり暮らしを始めたことを知る。ようやく仕事の目処がついた父は久々に帰宅する。陽気に笑う母。しかし父が仕事場で倒れ、帰らぬ人になった。テキパキと通夜の準備をする母。葬式用の写真を探していた娘は、自分が「養女」と記されている戸籍謄本を偶然みつけ、呆然とする。母は、その後も父の死を受け入れられない。そんな母の様子を、気遣いながら見守る子供たち。まもなく母は、住み慣れた家を引き払い、娘のアパートで新生活をスタートさせた。そんな二人が迎えた人生のターニング・ポイント。母は、勤め始めた居酒屋の主人(高橋克実)と再婚。いっぽうの娘は、なんとなく交際していた男(岩松了)の子供を知らぬ間に妊娠し、唐突に女の子を出産した。新しい父と母が住む家の庭では、あの無花果の木が白い花を咲かせた。根っこに埋められた、家族ひとりひとりの思いを糧にして……。

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