ハマースミスの6日間 1990-11-03
		公開:1990-11-03/製作:1990年			 
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	解説
1944年のロンドンを舞台に、映画スターを夢見る女とギャングを気取る男の逃避行を描く。戦時下の混乱の中、凄絶な“ごっこ”に興じる二人の図式が面白く、中盤ややだれるものの、それがやがて破綻をきたしてくる後半からクライマックスにかけての展開は見もの。ハマースミス区で実際に起きた事件を基にしたドラマだが、B・ローズはセットやミニチュアを使って人工的な空間を作り出して二人の“ごっこ”を盛り上げる演出に徹し、単なる再現物とは異なるユニークな作品とした。
あらすじ
一九四四年十月、第二次大戦下のロンドン、ハマースミス地区。脱走した米陸軍のGIで“シカゴ・ジョー”と呼ばれるギャング、リッキー・ジョーンズ(キーファー・サザーランド)はカフェで偶然知り合ったハリウッドを夢見るショーガール、ジョージナ・グレイソン(エミリー・ロイド)とともに、刺激を求め、夜の街で盗みを繰り返すようになる。そんなリッキーの夜の顔を知らない地元の純真な娘ジョイス(パッツィ・ケンジット)は彼との結婚を夢み、またリッキーもそんな彼女に安らぎを覚えているのだった。が、そんなリッキーの二面性をジョージナは臆病だとののしり、彼を籠絡したあげくに、ついには殺人を犯させるまでにエスカレートする。事の重大さに愕然としたリッキーは何とかジョイスのもとへ向かおうとするが、既に警察の手が伸び、リッキーとジョージナの危険な6日間はついに終わりを告げた。
